ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

新交響楽団第85回演奏会(演奏会プログラム)

 芥川也寸志『交響三章』を新響が初めて演奏したコンサート。

◆書誌データ

交響楽団第85回演奏会
 新交響楽団, 1979.8.4
 [4]p ; 26cm
 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 1979年8月4日(土)19:00開演・東京文化会館(東京・台東区) ; 曲目:
  交響三章 / 芥川也寸志
  交響曲第6番ロ短調「悲愴」作品74 / チャイコフスキー

 出演: 芥川也寸志(指揮), 新交響楽団(管弦楽) ; 主催: 新交響楽団

 曲目解説より抜粋。写真は東京音楽学校卒業当時の作曲者。

 「交響三章」Trinita Sinfonica は、芥川也寸志が作曲家として最初に世に問うた交響的作品である。これは、彼が東京音楽学校の研究科に籍を置いて伊福部昭に師事している時、1948年に作曲され、同年NHK放送を通じ、作曲者指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で放送初演された。その後舞台では、尾高尚忠指揮の日本交響楽団(後のNHK交響楽団定期演奏会で初演されている。その頃作曲者は23才という若さであったが、既に並々ならぬ才能の持主であることを証明したばかりでなく、芥川の原始主義と律動主義がこの作品から明確に打ち出されたことを注目すべきである。そういった傾向はその後或程度の変化を来たしたとはいえ、常に彼の背骨を流れて、今なおもち続けられている。(後略)