『ブリヂストン美術館50年史：1952-2002』は、50年間の各年に4ページ位ずつを当て、その年の主な事業を日本語と英語で記述。そして展覧会やポスターなどの写真をいろいろ載せています。1957年のページには次のように書かれていましたので、「作曲家の個展」は演奏会だったことがわかりました。
5月 日本の作曲家を紹介するための作品演奏会、「作曲家の個展」を開始。月2回土曜日に開催、58年には月1回となり同年12月、26回をもって終了。
そして2枚の写真、1枚は「『作曲家の個展』での芥川也寸志」というキャプションで、美術館の一角と思われる場所にピアノがあり、その手前で司会者らしき人と座って談笑する芥川也寸志。こちら側には観客の後ろ姿が見えます。もう1枚の写真はポスターで、次の内容でした。
ブリヂストン美術館音楽新企画
作曲家の個展（作品発表会）
1957年5月25日 清瀬保二・作品演奏会
6月8日 入野義郎・作品演奏会
6月22日 実験工房ピアノ作品
武満徹・鈴木博義
佐藤慶次郎・湯浅譲二
7月13日 戸田邦雄・作品演奏会
7月27日 新興作曲家連盟回顧作品集
解説 山根銀二
毎月第2第4土曜日午後4時
入場料100円 各プレイガイド前売り中
そしてこの年のデータは次のようにまとめてありました。演奏会の他にレコードコンサートもやっていたのでした。
開館日数：301日
入館者数：113,737人
土曜講座：42回開催、通算251回
レコードコンサート：25回開催
作曲家の個展：14回開催
ブリヂストン美術館の「作曲家の個展」http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20141015/1413380057
