ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

オネゲル『火刑台上のジャンヌ・ダルク』

 片山杜秀さんの「クラシックの迷宮」、昨日は2時間のスペシャルでオネゲル作品が放送されました。1959年に主役のジャンヌ・ダルクを演じた草笛光子さんがゲストとして登場、この作品に出演することになった特急つばめ号でのエピソードなどお話くださいました。依頼主は音楽評論家・野村光一とNHKプロデューサー・三善清達、草笛さんの同行者は作曲家・芥川也寸志。食堂車での4人の会話から、『ジャンヌ・ダルク』のヒロインが決定し、同時に芥川が新作オペラ『暗い鏡』(のちの『ヒロシマのオルフェ』)を書くことが決まったそうです。(『芥川也寸志:その芸術と行動』参照)
 オネゲルが作曲した1935年は第2次大戦の危機が迫る時代、そして日本初演の1959年は60年安保闘争のさなかでした。公演は11月3、4、5、7、9日の5回行われ、4日に収録されたものが翌5日に放送されました。クローデルの台本の日本語訳は、安堂信也と矢代秋雄でした。

クラシックの迷宮 / 片山杜秀
残暑お見舞いスペシャル!▽草笛光子の“ジャンヌ・ダルク
NHK-FM 2013年8月17日(土)午後7時20分〜午後9時25分

ゲスト:草笛光子 - 草笛光子の“ジャンヌ・ダルク日本初演 -


光子の窓、開始テーマ」 岡田教和・作詞、広瀬健次觔・作曲(1分20秒)/(歌)草笛光子 <vap VPCB-84435>

「オラトリオ“火刑台上のジャンヌ・ダルク”」ポール・クローデル作詞、オネゲル作曲(1時間27分15秒)/
ジャンヌ・ダルク草笛光子、修道士ドミニク…永井智雄、先ぶれ…江幡高志、騾馬…小池明義、ベッドフォード…前田昌明、リュクサンブール…宗近晴見、ウールドビーズ…西田昭一、シャルトル…露口茂、フラヴィ…山本耕一、酒樽おばさん…富田恵子、聖女マリア…(ソプラノ)戸田政子、マルグリット…(ソプラノ)滝沢三重子、カテリーヌ…(アルト)戸田敏子、豚ポリュクス…(テノール)布施隆治、先ぶれ…(テノール島田恒輔、先ぶれ…(バリトン)佐々木行綱、司祭…(テノール)中村健、(合唱)二期会合唱団、(管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)岩城宏之 〜東京・日比谷公会堂で収録〜(1959年11月5日 ラジオ第2放送“第9回東京芸術祭オペラ公演”から提供)

「映画“ナポレオン”の伴奏音楽から“子供たちのダンス”」オネゲル作曲(1分54秒)/(管弦楽)ドゥエ青少年交響楽団、(指揮)アンリ・バシー <SOLSTICE SOCD 141>

「小組曲から“小舟で”」 ドビュッシー作曲(3分23秒)/(バイオリン)巌本真理、(ピアノ)坪田昭三(1962年3月3日 ラジオ第1放送“ラジオリサイタル”から提供)

NHK-Online 過去1ヶ月の放送 http://www4.nhk.or.jp/P2434/3/