ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2013-01-06の練習日記、あるいは『バナナと日本人』

 新年最初の練習は下野マエストロの棒で、『タプカーラ』『フィリピン民謡交響曲』、そして『祇王』でした。良く知っている曲も初めての曲も、マエストロの見事な指揮のもとに新しい様相で次々と形作られていきます。今日は団員コンサートマスターが着物姿で登場し、みんなあっけにとられる一幕も(写真)。そしておじさんビオラから皆に《古楽同源・新楽共創的私的新聞 その1》というのが配布されました。これから訪問するフィリピンについての様々な情報がもりだくさん。その中で触れられている『日本人とバナナ』という本は、正しくは『バナナと日本人』です。
 人類学者鶴見良行によるこの岩波新書『バナナと日本人』は1982年の出版で、明治以来日本がフィリピンのミンダナオ島でバナナを生産していた歴史が書かれていました。4年ほど前に長男がフィリピンのセブ島に行くというので、この本を読んで行くように言い渡してレポートを書かせたものです。
 友人の松居友さんはそのミンダナオ島で、現在ミンダナオ子ども図書館を主宰しています。日本とフィリピンのかかわりは様々な様相があり、歴史の積み重ねの上にある現在の世界をいろいろな角度から今回の公演で感じとってきたいと思っています。
バナナと日本人 http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-420199-3
ミンダナオ子ども図書館 http://home.att.ne.jp/grape/MindanaoCL/