ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

岸田劉生と岸田国士

 明治神宮文化館宝物展示室の『明治天皇大巡幸展』に、岸田吟香(きしだ・ぎんこう、1833-1905)の描いた画があった。明治天皇の巡幸に同行してその情景をジャーナリストとして描いたもの。吟香の息子が洋画家の岸田劉生(きしだ・りゅうせい、1891-1929)、その娘が肖像画で有名な岸田麗子(きしだ・れいこ、1914-1962)。

岸田吟香 〔近代日本人の肖像〕
http://www.ndl.go.jp/portrait/datas/258.html?c=0

 家に帰って読みかけの本を開いたら、劇作家の岸田国士(きしだ・くにお、1890-1954)の名前が出てきた。ふと、同時代の岸田劉生と関係あるのかな、と思ったがそうではない。それより国士の長女が童話作家岸田衿子(きしだ・えりこ、1929-2011)、次女が女優の岸田今日子(きしだ・きょうこ、1930-2006)。芥川也寸志先生の『ポイパの川とポイパの木』は岸田衿子の文に作曲したもので、1990年の追悼演奏会では岸田今日子朗読で演奏した。岸田家と芥川家の軽井沢の別荘が隣どおしだったと聞いた気がする。

追悼・芥川也寸志(演奏会プログラム)
http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20110527/1306508141