謝赫の「気韻生動」を今度は「文化遺産オンライン」で検索したところ、次の1件がヒットしました。
冬瓜茄子之図 / 岸田劉生 / 三重県立美術館
絵画 日本画 / 大正 昭和以降
時代(年代):1926(大正15/昭和1)年
材質・構造・技法:絹本着色
サイズ:37×50.6
http://bunka.nii.ac.jp/db/SearchDetail.do?heritageId=85813
解説の中に「いったい東洋画といえばなにより気韻生動ときてそれとともに水墨や文人画を、いわゆる南画をおもいだすのがほとんど常道みたいなときに、かれは北画の優位を断然主張してゆずらなかった。」とあるので、岸田劉生(1891-1929)の時代にも「気韻生動」が美術界で普通に語られていたのがわかります。石井眞木の父親・石井漠(1886-1962)はもちろんその時代の中で活躍し、息子もまたその空気の中に育ったのでしょう。
岸田劉生と岸田国士 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20121015/1350309292
気韻生動について(その1)http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20130528