おじさんビオラに勧められて『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、2009)の著者加藤陽子と、評論家佐高信の対談集を読んだ。『それでも〜』は栄光学園の高校生に著者が行なった講義をまとめたもので、昨年読んでずいぶんいろいろなことがよくわかった。この対談集はさらに戦争の時代背景がよくわかる。
戦争と日本人:テロリズムの子どもたちへ / 加藤陽子, 佐高信 [著]
角川学芸出版, 角川グループパブリッシング(発売), 2011.2
236p, 18cm
内容:
はじめに:多様な日本人イメージを近現代史に探る / 加藤陽子
序章 世の中をどう見るか?:歴史に対する眼の動かし方
第1章 政治と正義:原敬と小沢一郎に見る「覚悟」
第2章 徴兵と「不幸の均霑」:「皆が等しく不幸な社会」とは
第3章 反戦・厭戦の系譜:熱狂を冷ます眼
第4章 草の根ファシズム:煽動され、動員される民衆
第5章 外交と国防の距離:平和と経済を両立させる道を探る
第6章 「うたの言葉」から読み解く歴史:詩歌とアナーキズムと
終章 国家と私:勁く柔軟な想像力と、深き懐疑を携えて
おわりに:歴史と日本人 / 佐高信
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今年読んだ本の中では『風をつかまえた少年』に続き2冊目の五つ星。