唯是先生ご来場のもと、『カプリチオ』を演奏しました。邦楽器と合奏したのはハノイでの武満徹『ノヴェンバー・ステップス』以来でしたが、オーケストラとの組み合わせが武満作品とは全く異なる思想で作曲されています。唯是先生は実にいろいろな挑戦に果敢に取り組んでらしたのだと思います。
打ち上げでソリストの奥田雅楽之一先生とお話する機会があり、持参した唯是先生の『続 私の半生記』にサインしていただきました。唯是先生は今でも睡眠3時間くらいで、多くのことに興味を持たれて過ごされているそうです。写真はリハーサルの時に撮影させていただいた筝で、13本の糸はテトロンだそうです。昔は絹だったそうですが、切れやすいので今はほとんどがテトロンとのこと。しかし絹を張った筝の音色はとてもすばらしいそうで、絹を張る技術を持った人を絶やしたくないとおっしゃっておりました。
奥田先生はご自身のウェブサイトでニッポニカの演奏会について触れてくださっていましたのでご紹介いたします。
奥田雅楽之一＞diary＞2011.4.12
http://www.utanoichi.jp/diary2/index.html
