ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

仙台フィルの片岡良和さん

 昨日お知らせした仙台フィルの復興コンサート仙台フィルのサイトには、「私たちは、活動の手始めとしまして、最初のコンサートを当楽団の創立メンバー、初代常任指揮者そして現副理事長・片岡良和が住職を務めます宮城野区榴ヶ岡の見瑞寺内で開催いたします。」とありました。(サイトはこちら
 片岡良和さんは作曲家でもあり、芥川也寸志と新交響楽団1984年に開催した「東北の作曲家たち」コンサートで、片岡さんの作品『抜頭によるコンポジション』を演奏しています。

東北の作曲家たち : 日本の交響作品展 8 : 新交響楽団第103回演奏会
1984年4月1日(日)14時開演・東京文化会館大ホール(東京・台東区)
曲目:オーケストラの為のコンポジション(1982) / 伊藤俊幸
  前奏曲「エメラルドの幻影」(1984) / 佐藤喜美
  筝と管弦楽の為のラプソディ(1983) / 林芳輝 ; 松坂尚子(筝)
  語部とオーケストラの為の交響的物語「遠き神々の物語」(1975/1980改訂) / 安達弘潮 ; 熊倉一雄(語り)
  抜頭によるコンポジション(1961) / 片岡良和
(プログラム冊子の内容はこちら

 「抜頭(ばとう)」は雅楽の曲名で、作曲者は「幼時から親鸞聖人御正忌の度毎に耳にした」そうです。1933年生まれの片岡さんはこの演奏会の時51歳。58歳の芥川先生と談笑されている様子をかすかに覚えています。この曲はフォンテック・レコードから出たCD「芥川也寸志の世界4」に入っています。
 昨日の練習の時に新人の某チェリスト仙台フィルの話をしていたら、「あ、僕片岡さんの『抜頭によるコンポジション』が好きでよく聴いてるんです」「あら、じゃあ新響の演奏会も聴きにきてくださったの?」「その時はまだ生まれていませんでした」「……」(彼は私の長男と同い年でありました)。