ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

ライナー指揮ドヴォルジャーク『新世界より』

 『新世界より』の録音は数多でていますが、昔から家にいるおじさんがヨーロッパではなくアメリカのオーケストラのを聴いてみたいと買ってきたCDをかけてみました。フリッツ・ライナー(Fritz Reiner, 1888-1963)指揮、シカゴ交響楽団、1957年の録音です。演奏はオーケストラの機能を十全に引き出した印象で、洗練された響きがします。各パートの動きがすみずみまで聴こえてきます。ねばっこいところはなくてさらさらと流れていくのですが、単に軽いのではなく躍動感に満ちています。
 ハンガリー生まれのライナーは、ドレスデン歌劇場などの指揮者を経て1922年渡米。メトロポリタン歌劇場などで指揮をし、1953年から亡くなるまでシカゴ交響楽団音楽監督を務めています。厳しいトレーニングが有名でシカゴ響の黄金時代を築いたそうです。
 そういえば唯是震一アメリカに留学したのは1953年〜1955年ですので、どこかで聴いているのかもしれません。