ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-03-05の練習日記

 柴山洋先生の棒でドヴォルジャーク3楽章から。木管楽器を中心にアンサンブルの勘所や息継ぎのタイミングや待っている間の心得など、ユーモアたっぷりにわかりやすくご指導いただきました。ずっと休みが続いたときにいきなり吹く場合のコツなど、確かに納得の技でありました。休んでいる弦楽器群も管楽器の動きがよくわかって楽しみが増します。ブーランジェ先生も「限られた時間内での指揮者の役割は、基本的には団員たちに他のパートを認識させることに尽きるのです」(『ナディア・ブーランジェとの対話』p104)とおっしゃっているのを思い出しました。
 ドーソンは2楽章だけみっちりやりました。弦楽器の伴奏に乗ってコール・アングレがしみじみとした旋律を奏でます。1楽章の主題が顔をだすところもあり、なるほど循環形式かと気づきます。途中でテンポが速くなり曲想が変わり、それがだんだんおさまったところは「ディーリアスみたいですね」と柴山先生。「ディーリアスはドイツ系のイギリス人」とのことで、『クラシック音楽作品名辞典』は下記の通り。

ディーリアス Frederick Delius [英] 1862-1934
 両親はドイツ人。イギリスで生まれたが、若い頃はアメリカのフロリダ州で商業に従事、のちライプツィヒ音楽院で正式に音楽を学んだ。同地でグリーグに出会い、強くその音楽から影響をうけ、1888年以後パリ郊外に住み、印象主義音楽の手法も採り入れた。イギリスの作曲家とされるが、様式的にはドイツ、フランス、ノルウェー等の雑多な要素の混合したもので、晩年になってしだいに認められるようになった。

 なるほど曲目リストをみると、『村のロメオとジュリエット』『ノルウェー組曲』『ツァラトゥストラの真夜中の歌』『ヴェルレーヌの3つの歌』『組曲フロリダ』など各国の名称がでてきました。