ニッポニカで伊福部作品を最初にやったのは、先生の文化功労者顕彰のお祝いコンサートでした。コンサートの前半は室内楽、後半が交響作品でした。後半の最初の『伊福部昭のモチーフによる「讃」』は、1988年2月27日にサントリーホール小ホールで行われた「伊福部昭先生の叙勲（勲三等瑞宝章）を祝う会」のために、先生の薫陶を受けられた作曲家の皆さんが共作されたものです。プログラム表紙の文字は、伊福部先生が書かれたサンスクリット語のNaada（ナーダ）。現実音でなく「天上の音」「心の中で鳴り続ける音」を意味するそうです。
◆書誌データ
伊福部昭文化功労者顕彰お祝いコンサート
伊福部昭･文化功労者顕彰お祝いコンサート実行委員会, 2004.2.1
[20]p ; 26cm
注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2004年2月1日(日)13:30開演・第一生命ホール(東京･中央区) ; 曲目:
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ（1985） / 伊福部昭 ; 小林武史(Vn) ; 梅村祐子(Pf)
二十五絃筝曲＜琵琶行＞（1999） / 伊福部昭 ; 野坂恵子(二十五絃筝)
アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌（1956） / 伊福部昭 ; 弓田真理子(Sop) ; 長谷川友紀(Tim)
９人の門弟が贈る＜伊福部昭のモチーフによる「讃」＞（1988）*:
1. ゴジラの主題によせるバラード / 芥川也寸志
2. Omaggio a maestro A.Ifukube / 池野成
3. 幻の曲 / 石井眞木
4. 狂想的変容 / 今井重幸
5. Felicidades El Maestro! / 原田甫
6. Homage to Akira Ifukube / 松村禎三
7. Omaggio al maestro Ifukube / 眞鍋理一郎
8. Gozilla is dancing / 三木稔
9. Hommage a A.I. / 黛敏郎
土俗的三連画（1937）* / 伊福部昭
絃楽オーケストラのための＜日本組曲＞（1933/1998）* / 伊福部昭
出演: 長田雅人(*指揮), オーケストラ・ニッポニカ(*管弦楽) ; 主催: 伊福部昭･文化功労者顕彰お祝いコンサート実行委員会 ; 発起人: 松村禎三, 芥川眞澄他 ; 後援: 東京音楽大学, 日本作曲家協議会, 日本音楽著作権協議会, 日本音楽集団 ; 協賛: ヤマハミュージックメディア, 河合楽器製作所, 平凡社出版販売, 音楽之友社, キングレコード, サントリー音楽財団, 全音楽譜出版社, 東宝ミュージック ; プログラム編集: イデア, 豊田朋久 ; 表紙題字「Naada」 / 伊福部昭筆
内容: 御挨拶 / 伊福部昭 ; お祝いと感謝の気持ちで / 松村禎三(発起人代表) ; マエストロ伊福部昭 / 今井重幸(実行委員会代表) ; 出演者プロフィール ; 伊福部昭少年 / 佐藤忠良 ; お祝いの言葉 / 兎束俊之, 小林武史, 野坂恵子, 芥川眞澄, 永富正之, 眞鍋理一郎, 和田薫, 長田雅人, 松木英作 ; 曲目解説 / 甲田潤 ; 伊福部昭年譜 / 豊田朋久編
