ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2011-02-12の練習日記

マエストロ阿部真也先生登場。まず唯是作品を練習しましたが、昨日唯是先生に電話で曲のことをいろいろと教えていただいたそうです。この曲は筝(こと)の奏法をオーケストラにもいろいろ採り入れているそうで、打楽器や弦楽器の演奏法についてコメントがあ…

唯是震一『私の半生記』:モールス信号

震一は1943年(昭和18)に小樽高等商業学校(現・小樽商大)へ入学し、札幌から汽車で通学しました。その年に学徒出陣令が布かれ、秋に二十歳になると兵隊検査を受けて甲種合格、入営の壮行会では筝を奏でました。配属になった通信部隊が向かったのは、樺太…

2011-02-12の予定

いよいよ指揮者・阿部真也先生の登場です。 場所:T-West (譜面台持参下さい) 時間:18:15〜18:45 唯是 18:50〜21:15 ドヴォルジャーク 1→2→3→4

3人の会

今日はニッポニカメンバーによる室内楽コンサート「3人の会」が開催され、意欲的な演奏を楽しんできました。「3人の会」の第1回演奏会は1954年、大雪にみまわれた直後の日比谷公会堂だったそうです。またその年には4月に演奏する唯是作品が作曲されていま…

唯是震一『私の半生記』:父の死

震一が札幌光星商業学校4年生になった頃、戦時色が濃くなりました。1941年(昭和16)夏には勤労奉仕で近郊の地へ泊りがけで出かけ、昆布干しや摘果(リンゴの実がびっしり実っている中から、優れたものを残して後を除く作業)を行ないました。作業の後に父の…

唯是震一『私の半生記』:早坂文雄(2)

札幌光星商業学校での早坂文雄とその後です。 楽理の基礎 早坂文雄先生は部厚い大学ノートを携行して、教壇に立つのが常だった。先生の教室での第一声、『楽音とは』という響きが今も鼓膜にしみ込んでいて、聞えるような気がする。私の家では、父がコールユ…

『早坂文雄作品展 : オーケストラ・ニッポニカ第10回演奏会』(演奏会プログラム)

2006年に開催した早坂文雄(1914-1955)個展のプログラムです。 ◆書誌データ 早坂文雄作品展 : 没後五十年記念 : オーケストラ・ニッポニカ第10回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ 2006.12.10 31p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2006年12月10日…

唯是震一『私の半生記』:早坂文雄(1)

1937年(昭和12)震一は14歳の時に、カトリック系ミッションスクールの札幌光星商業学校に入学しました。 音楽は早坂文雄先生であった。前にも述べたことがあるが、先生との出遭いは幼少の頃、西別院の仏教会で、先生がルンビニ園という日曜学校で音楽教師を…

唯是震一『私の半生記』:生い立ち

唯是震一の祖父は岩手県遠野出身の唯是丙助(1868-1935?)で、札幌農学校で学び、地元の大地主の娘スエと結婚しました。その長男一三(かつぞう、1894-1942)が父で、父は尺八を習っていました。母は1887年(明治30)石川県生まれの高橋菊枝で、一家で空知郡…

唯是震一『私の半生記』

『カプリチォ』の作曲者唯是震一(ゆいぜ・しんいち、1923-)の自伝『私の半生記』(砂子屋書房、1983)を図書館から借りてきました。これは作曲者の所属する正派邦楽会の機関誌『楽道』に連載したものをまとめたもので、祖父母の唯是丙助・スエ、父母の唯是…

2011-02-05の練習日記

ドーソンを最初からじっくり練習しました。全体の輪郭がなんとなくつかめてきた感じです。ドヴォルジャーク始めヨーロッパ音楽を感じさせるところと、カントリー風あるいはジャズ風の響きが感じられるところなど、少しずつ味わえる気分になりました。さらに…

ニッポニカ第19回演奏会のご案内

演奏会のチラシができましたので、ご案内です。Webでのチケット販売も開始いたしました。 オーケストラ・ニッポニカ第19回演奏会 2011年4月17日(日) 14:30開演予定 東京渋谷・さくらホール プログラム ♪W.L.ドーソン作曲:黒人民謡交響曲 (1934/1952)♪唯是震…

2011-02-05の予定

いよいよ唯是作品の譜読みです。 場所:G-Plaza Hall No.2(譜面台すこしあり) 時間:17:00− ミーティング 18:00-20:00 ドーソン 1→2→3 20:15-21:15 唯是

ドーソン『黒人民謡交響曲』各楽章のタイトル

ドーソンの3つの楽章につけられている英語のタイトルの日本語訳について、米国留学の経験のある某バイオリニストに質問したところ、下記の返事が返ってきました。キーワードは「聖書」。本人は「妄想だ」と言っていますが、いえいえどうしてよくわかります。…

『鈴木秀美 ドヴォルジャークを振る : オーケストラ・ニッポニカ第15回演奏会』(演奏会プログラム)

2009年の第15回演奏会では、鈴木秀美さんにドヴォルジャークの交響曲を指揮していただきました。このときのハイドン2曲も忘れ難い演奏でした。そのプログラムです。 鈴木秀美 ドヴォルジャークを振る : オーケストラ・ニッポニカ第15回演奏会 オーケストラ・…

唯是震一『カプリチォ』の編成

唯是震一作曲『筝とオーケストラのカプリチォ』の譜面が来ました。楽器編成は下記のとおりです。打楽器の所に"Bell"とあるのは、打楽器奏者に聞いたところ、スコアから見るとグロッケンシュピールではないか、とのことでした。弦楽器の人数の指定が書いてあ…

今日から2月。立春はもうすぐです。いただいた桜の盆栽を室内においていたら、ついに一枝ほころんで咲き出しました。