ニッポニカ27回演奏会は1958年の交響作品を取り上げますので、参考文献のひとつを載せておきます。
現代日本のオーケストラ:歴史と作品 / 木村重雄著
東京 : 日本交響楽振興財団, 1985.03
x, 486p ; 26cm
注記: 発売: 全音楽譜出版社
目次(大項目のみ):序章…1
前史…33
黎明期/胎動期/創成期
オーケストラの歩み…77
1 1927年〜45年…79
2 1945年〜50年…137
3 1951年〜60年…157
4 1961年〜71年…220
5 1972年〜82年…296
結び:21世紀への提言…411
付表…415
A. 出版されている日本人作品…415
B. 日本のオーケストラのディスコグラフィー…418
C. 索引…425
1 個人:日本人/外国人 …425
2 団体:演奏団体/その他 …472
3 事項:音楽会/表彰/会場/その他 …478
4 その他 …480
Coda / 木村重雄…481
あと書き…巻末解題: 明治以降1982年までの日本のオーケストラの歩みの解説書。「序章」に古代から20世紀初頭までの西欧オーケストラの歩みを概説。「前史」にはペリー来日から東京音楽学校設立までの黎明期、明治期の鹿鳴館から帝国劇場開場までの胎動期、大正期の山田耕筰登場から新交響楽団成立までの創成期を記載。本体の「オーケストラの歩み」は新交響楽団が定期演奏会を開始した1927年から、大阪にザ・シンフォニー・ホールが開場した1982年までを大きく5つの時期にくくり、各期の冒頭にその期間を概観した後、編年体で各オーケストラの演奏会や運営状況等を解説。その後に1927年以来東京の各オーケストラがとり上げた日本人作品の数を提示しその問題点を分析、更に1982年秋シーズンの各オーケストラ在籍者リストを掲載。結びに「21世紀への提言」として、ヴィジョンを持った理事会と実行力のある事務局の整備及び人材の確保、そして地方オーケストラの振興を挙げている。「付表」には日本人作品の出版譜、各オーケストラのディスコグラフィー、更に人名・団体名・事項名を網羅した詳細な索引をまとめている。「Coda」には本書刊行の背景と経緯及び参照文献を記載。
本書は(財)日本交響楽振興財団の創立10周年記念事業として、同財団評議員で音楽評論家の木村重雄(きむら・しげお、1926-1985)が委嘱を受け執筆したもの。小川昂らによる既存の文献、著者による評論記事、そして著者自身が足を運んだ膨大な演奏会のプログラム冊子等に拠って書かれている。
参考リンク
『現代日本のオーケストラ』の目次 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20100821/1282339917
公益財団法人日本交響楽振興財団 http://www.symphony.or.jp/index.html
木村重雄 〔コトバンク〕
https://kotobank.jp/word/%E6%9C%A8%E6%9D%91+%E9%87%8D%E9%9B%84-1643651