ワインガルトナー賞決定の記事が載った1939年3月の『国際文化』は見開き2ページで、3枚の写真つき。背景に使われている楽譜は「優等賞に入選した秋吉元作氏の小交響曲の一部」と書かれています。この作曲者は「箕作秋吉」の筆名です。
3枚の写真の1枚はワインガルトナーの横顔と思われるもので、あと2枚のキャプションは次の通り。安部幸明は東京在住でしたので、この1939年の招待会におそらく出席したのではないでしょうか。写真には7〜8人の入選者が写っていました。
・昭和12年[1937年]5月18日博士来朝の折、華族会館に於ける歓迎茶会−荒木文相と並んだワ博士夫妻
・ワ賞入選曲決定の報告を受けた本会は、新聞紙上その他に公表すると同時に、入選者及び関係者諸氏を華族会館に招待、これまでの経過を報告し、当選者の成功を祝った。（2月3日）−右から壁下に座るが、入選者諸君。
出典：国際文化振興会『国際文化』第3号（1939年3月）p24-25
[作曲家]ワインガルトナー賞の決定（１）http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20141003/1412287102
[作曲家]ワインガルトナー賞の決定（２）http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20141005/1412483874
なお、この雑誌『国際文化』は国立国会図書館のNDLサーチで「ワインガルトナー賞」を検索した結果、同館のデジタルコレクションにはいっていることがわかったものです。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2249575
遠隔複写サービスを利用して、都立中央図書館でコピーを入手しました。日本中どこでも「図書館送信参加館」で入手できるとは、便利な世の中になったものです。
