ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

石井眞木『サーティーン・ドラムス』

 先日の演奏会のアンコールは、菅原淳さんのソロで『サーティーン・ドラムス』(作品66)の抜粋が演奏されました。この曲の作曲経緯についてはプログラムに菅原さんが次の通り書かれています。

(前略)
 私と石井眞木さんとの最初の出会いは、45年前、オーケストラ曲「響層」での打楽器パートを演奏した時でした。それ以来、オーケストラ曲、室内楽国立劇場での声明公演など、いろんな演奏会でお世話になり、いつも熱い助言を頂きました。
 私のリサイタル「シュトック・ハウゼンと石井眞木の響き」(1985年)では、新作を委嘱し、「サーティーンドラムス」の名曲が生まれました。その後ドイツのメック社より出版され、すぐに「サーティーンドラムス」がベストセラーになった・・・と自慢されていたのが今でも思い出します。現在では、打楽器ソロ曲の定番となり、世界中で演奏される曲になり、とても嬉しいことであり、石井眞木さんに感謝しています。
菅原 淳
出典:没後10年石井眞木へのオマージュ:オーケストラ・ニッポニカ第23回演奏会プログラム p12

 この曲では13個のドラム(太鼓)が使われるのですが、今回は舞台上の打楽器のうち9個か10個を使って演奏されました(打ち上げで個数をうかがったのですが、ちょっとでてこない・・・)。この曲の編曲版として、『For Lily(サーティーンドラムス・パラフレーズ)』(作品81)という曲が1988年に創られています。こちらは2006年に聴いたことがありました。
For Lily http://ishii.de/maki/ja/works/1988_for_lily.html
石井眞木『飛天生動』 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20130526/