ニッポニカ第32回演奏会に出演いただいた、ハーモニカ奏者の和谷泰扶さんのリサイタルを聴きました。武満徹・芥川也寸志『太平洋ひとりぼっち』のハーモニカはいまでもはっきり頭の中をめぐっています。リサイタルの最初のヘンリー・カウエルは、ニッポニカ第19回演奏会で取り上げた唯是震一の先生です。日本の雅楽を取り入れたというハーモニカ・コンチェルトは、なるほど日本の旋法がたっぷり取り入れられていました。また山田耕筰を始めとした日本の曲が個性豊かに編曲され、ハーモニカの自在な演奏を堪能しました。
和谷泰扶ハーモニカ・リサイタル:日本の美を奏でる
■日時・会場:2018年2月18日(日) 14:00開演 東京文化会館小ホール
■曲目:
<休憩>
- 山田耕筰;十河陽一編曲:ペチカ(Harmonica solo)
- 山田耕筰;荒尾岳児編曲:野薔薇(Harminica, Piano)
- 山田耕筰;野平多美編曲:宵の春雨(Harmonica, Piano)
- 山田耕筰;十河陽一編曲:あわて床屋(Harmonica, Piano)
- 山田耕筰;荒尾岳児編曲:待ちぼうけ I(Harmonica, Cello)
- 山田耕筰;十河陽一編曲:待ちぼうけ II(Harmonica, Cello)
- 普久原恒勇;荒尾岳児編曲:芭蕉布(Trio)
- 山田耕筰;野平多美編曲:海の向う 第二(Trio)
- わらべうた;十河陽一編曲:こきりこ節(Trio)
<アンコール>
■出演
和谷泰扶:ハーモニカ
荒尾岳児:ピアノ
菊地知也:チェロ
- 和谷泰扶オフィシャルサイト
https://www.yasuowatani.com/
- 唯是震一『続・私の半生記』:カウエル先生とストコフスキー氏
http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20110328/1301310530