2015-03-08 三善晃『遠方から無へ』から(1)『交響的変容』 作品 三善晃著『遠方から無へ』(白水社、1979)からの抜粋です。 『交響的変容』 『ピアノ・ソナタ』とともに留学中にデッサンをはじめ、帰国後完成した。自分で自作の系譜をたどるのは滑稽だが、ほとんどすべての作品を遡った先がここで一つになっている。 初演練習のとき、岩城さんが、ある個所にティンパニの付加をすすめて下さった。その場には、黛さんと矢代さんがいらした。それぞれの『涅槃』と『交響曲』も、この年の作品である。作曲家の源流とは、何だろうか。(p111-112)(1979)