林望先生の『かくもみごとな日本人』を読んでいたら、瀧村小太郎（たきむら・こたろう、1839-1912）という人がでていました。幕臣で徳川家達に仕え、明治中葉には嫡子家正の教育係を務めたそうです。外国語に通じる一方、一弦琴を自作し、横笛やフルートも吹いたという記録があります。
その滝村が、西洋音楽の楽語を翻訳した、というので、国立国会図書館の目録で調べたところ、『音楽問答』という本を訳しているのがみつかりました。本文が近代デジタルライブラリーで公開されているので早速のぞいてみると、これがまた面白い。よろしければどうぞこちらから。
