ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2010-06-26の練習日記

 昨日は本名マエストロ登場とともに、コンサートマスター高木和弘さんもお見えになりました。最初は深井史郎『大陸の歌』の第4楽章、いきなりサティの世界です。深井史郎がしてやったりという顔でニコニコしているのが思い浮かびます。高木さんは譜面にたくさんでてくるフランス語をきちんと訳してくださいました。「この方は歩くフランス語辞書だから」とマエストロ。「『大陸の歌』は深井史郎のすごく洗練された世界のようにやりたいですね」とも。
 伊福部昭『寒帯林』は第1楽章から。これまでの練習よりさらにゆったりとしたテンポで歌い上げます。弦楽器のトレモロが延々と続き、「ブルックナーみたいですね」とマエストロ。そういえばこの寒帯林の季節は晩秋の落ち葉がかさこそいう頃だと思っていましたが、「あの弦のトレモロは雪深くて寒さに震えているのでは」という意見もありました。楽譜を作られた今井さんも見えていて、マエストロと入念に意見交換されていました。