ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2010-02-26から1日間の記事一覧

大江健三郎『上機嫌』その2

大江健三郎の『上機嫌』には、もうひとつ特徴がありました。それは、文中のいくつかの言葉がゴシック文字で濃く表されていることです。コクトーの戯曲『オルフェ』でも一箇所「この僕が」という台詞がゴシックになっていました。『上機嫌』でゴシックになっ…

コクトーの戯曲『オルフェ』

ジャン・コクトーが1925年に書き1927年に発表した戯曲『オルフェ』の翻訳が古書店から届きました。一読してびっくり、映画とはまた違う設定でした。しかしオルフェの妻ユーリディスが亡くなって死神に連れられ鏡を通って死の国へ行くこと、オルフェが追いか…