ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

石井眞木『ブラック・インテンション』

 7月の演奏会では石井眞木作品『ブラック・インテンション』も取り上げます。2004年の公演プログラムから曲目解説を転載します。2004年公演のリコーダーソロは、グードゥーラ・ローザさん。この7月の公演では鈴木俊哉さんがソロを吹いてくださいます。

石井眞木(日本)「ブラック・インテンションI」〜1人のリコーダー奏者のための〜Op.27 (1976) (中国初演) 
 タイトルの「ブラック・インテンション」は特殊な音楽的意図を作品に織り込むという意で、石井眞木は1976年から77年にかけて作曲した3曲(それぞれ異なる楽器のための1番から3番まで)にこのタイトルを付けている。
 リコーダーの名手フランス・ブリュッヘンのために書かれた「ブラック・インテンション第1番」には、一人のリコーダー奏者が、2種のソプラノリコーダーを同時に演奏したり、テノールリコーダーの特殊奏法(尺八奏法のイミテーション)に、 声、銅鑼(Tam-Tam)が対位的に演奏され、重層的な音響を形成するなどの、 特殊な音楽的意図Black Intention が織り込まれている。

 2004年の室内楽演奏会(東京)詳細はこちら。この後北京でも演奏会がありました。

第2回日中友好合作現代音楽祭in東京/北京2004 室内楽コンサート1(演奏会プログラム)
http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20120617/1339888868