ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2012-02-11の練習日記

 芥川也寸志交響曲第1番』第3楽章コラールは、複雑な響きのオーケストラがゆっくりと進みます。柴山先生曰く「この楽章は二つの和音が重なって進行していきます」。和音の進行の中で自分の位置がどこにあるのか、他の楽器の音はどこの位置か、感じながら進んでいくのもオーケストラの醍醐味の一つです。
 第4楽章は疾走するアレグロ。写真は中間部のゆっくりしたところの練習番号21の2小節目。出版されたスコアには速度表示はないのですが、手書きのパート譜には「piu mosso」と書き込みがあり、これが作曲者の意図と考え速くしていくことになりました。
 帰りの車の中では最後に練習した第2楽章がぐるぐるかけめぐっていました。特徴的なリズムについて運転手は「ここは『エローラ交響曲』にでてくるリズムじゃないかなあ」。私「エローラは1957年だけど交響曲は1954年。芥川先生がインドに行く前の作品ですねえ。」