ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-05-07の練習日記

 ベートーヴェン『運命』を練習しました。何度も弾いたことがある人が多いと思うのですが、なんとなく新鮮なふんいきでした。前回のドヴォルジャーク新世界より』もそうでしたが、日本人作品にいつも新鮮な気持ちで取り組んでいるうちに、泰西名曲に対しても手垢をそぎ落とした意識で取り組むようになったのかもしれません。
 柴山先生曰く「全部直球で作ったような曲だから、そのまっすぐなところを大切にしましょう」「(第1楽章と第3楽章は)4小節単位でフレーズが進んでいきます。自分の出るところがフレーズの頭なのかアウフタクトなのか、よく理解してください」「3楽章の四分音符が3つでてくるところは、(1楽章の最初と同じく運命の)扉をたたくような感じで」「4楽章の練習番号H(写真)の和音が続く所、最後の方は音が割れてきやすいので、最後まで丁寧に。こういうところにオーケストラの品格がでます」などなど。
 『運命』を最初に弾いたのは1977年に新響に入って初めての演奏会で、指揮は河内良智先生。その次は1996年オーチャードホール原田幸一郎先生。その間に1986年の山田一雄先生が振った演奏会がありますが、この時は長男が生まれたばかりで客席で聴いていました。そんなことをあれこれ思い出しながら練習しました。