ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

ドーソン『黒人民謡交響曲』演奏しました

 昨日の演奏会にはたくさんのみなさまにご来場いただきありがとうございました。打ち上げで「ドーソンの作品は、黒人とか民謡とかいう言葉から連想されるイメージとは違って、後期ロマン派の音楽を聴いているような感じがした」という感想をうかがったのが心に残っています。確かにフランスやドイツの音楽、そしてドヴォルジャークの影響を多く受けているのがお客様に伝わったことと思います。『新世界より』をいっしょに演奏したことで、演奏者にも一層そのことがよくわかりました。
 写真はドーソンの編成に出てくる打楽器アフリカン・クラベスの代用品の鉄の棒です。アフリカン・クラベスは木製だと思い込んでいたら、スコアにsteelとかMetal Claveとかちゃんと書いてありました。こういう鉄の棒もレンタルで借りられるとは知りませんでした。またこういう楽器が登場するところはいかにもアフリカ音楽の血を引いているのだなあと思います。