作曲家そして指揮者、近衛秀麿(1898-1973)の生誕120年記念シンポジウムを聴きました。近衛の編曲の実際を演奏録音などで体験し、時代の中で近衛が実践してきた音楽を辿ることができました。演奏もすばらしかったです。台風が接近したためコンサートが半分になったのは残念でした。
生誕120周年記念 近衞秀麿 再発見 シンポジウム、トークコンサート、資料展示
日時:2018年7月28日(土)13:00〜17:00(開場12:30)
場所:明治学院大学白金校舎 アートホール
プログラム:
■シンポジウム
モデレーター:岡部 真一郎(明治学院大学教授)
【第1部 個別テーマ「近衛秀麿の人と仕事」】
【第2部 クロストーク「近衛秀麿の編曲-音・楽譜・証言】
参加者:岩野裕一(編集者・音楽ジャーナリスト)、近衞 一、三枝まり、楢崎洋子、西原 稔、藤田由之(指揮者・音楽評論家)、水谷川忠俊(近衛音楽研究所)
■トークコンサート(台風接近の為、縮小ヴァージョンとなった)
出演:水谷川優子(Vc、トーク)、マーク・ゴトーニ(Vn、ベルリン芸術大学教授)、黒田亜樹(Pf)
I. 近衛秀麿と親交のあった作曲家たち
- ジャン・シベリウス:『5つの小品』作品81より第2曲「ロンディーノ」、第1曲「マズルカ」、『4つの小品』作品78より第2曲「ロマンス」(以上3曲のうち2曲を演奏)〔Vn+Pf〕
- R.シュトラウス:『ロマンス』AV75 ヘ長調〔Vc+Pf〕(原曲はVc+Orc)(抜粋)
- A.ドヴォルザーク:『ピアノ三重奏曲第4番』「ドゥムキー」作品90より第5楽章アレグロ〔Vn+Vc+Pf〕(アンコールとして)
II. 近衛秀麿の演奏スタイルと指導
III. 近衛秀麿の作品
■資料展示
自筆譜。指揮棒。フルトヴェングラーらとの交流記録など
■パネル展示
日本のオーケストラ黎明期の近衛秀麿/近衛秀麿とベートーヴェン/近衛秀麿『大礼交声曲』/海外での活躍ぶり−著名な音楽家との交流/ムソルグスキー『展覧会の絵』(ラヴェル版と近衛版)/日本の音楽を海外に紹介する
主催:明治学院大学文学部芸術学科・文学部言語文化研究所、近衛音楽研究所
共催:日本音楽学会東日本支部「特別研究会」、日本アルバン・ベルク協会
助成:アサヒグループ芸術文化財団、(公財)ロームミュージックファンデーション
JSPS科研費JP18K12508
参考:近衛音楽研究所 https://konoyefoundationof.wixsite.com/mysite-1