佐谷画廊代表の佐谷和彦(1928-2008)が、1981年から2006年まで28回にわたって開催した展覧会。詩人、美術評論家の瀧口修造(1903-1979)の月命日である7月に、1999年までは銀座の佐谷画廊で、2000年に銀座から荻窪に移ってからは各地の会場で開催された。毎回瀧口修造及び彼が関わった芸術家たちをテーマに選び、展示と同時に充実した内容の図録が作成されている。
佐谷画廊主催「オマージュ瀧口修造展」一覧
回次. タイトル(会期)
- 「物質のまなざし」:アントニ・タピエス(1981.7.8-25)
- 詩画集「妖精の距離」「スフィンクス」(1982.7.7-24)
- 加納光於:瀧口修造に沿って(1983.7.4-23)
- 山口勝弘:ビデオスペクタクル「未来庭園」(1984.7.6-28)
- 瀧口修造展(1985.7.8-27)
- 荒川修作展:The Desire of the Diagram(1986.6.3-7.12)
- マルセル・デュシャンと瀧口修造(1987.7.1-28)
- 赤瀬川原平:トマソン黙示録(1988.7.4-23)
- マン・レイ : オブジェを中心に(1989.7.3-22)
- ジョアン・ミロと瀧口修造(1990.7.9-28)
- 実験工房と瀧口修造(1991.7.8-31)
- 福島秀子展(1992.7.3-25)
- アンドレ・ブルトンと瀧口修造(1993.7.5-31)
- 北代省三展(1994.7.4-30)
- 松澤宥展(1995.7.3-29)
- 瀧口修造・七つの詩(19967.1-27)
- 駒井哲郎展(1997.7.1-31)
- 榎本和子展(1998.7.1-25)
- 阿部展也展(1999.7.1-24)
- 中川幸夫展「献花」(会場:ザ・ギンザアートスペース、2000.6.30-7.23)
- 池田龍雄展「漂着」(会場:スパンアートギャラリー、2001.7.2-21)
- 田中清光展(会場:ギャラリー池田美術、20029.2-18)
- 池田満寿夫展(会場:トップルーム寺田、2002.11.1-21)
- 西脇順三郎と瀧口修造(会場:トップルーム寺田、2003.11.1-16)
- 風倉匠によるオマージュ瀧口修造(会場:佐谷画廊・荻窪、2004.5.17-29)
- 瀧口修造とタケミヤ画廊(会場:御茶の水画廊、2005.7.1-14)
- 平沢淑子展(会場:フジテレビギャラリー、2005.11.4-12.17)
- 大辻清司の写真(会場:ギャラリーパストレイズ、2006.10.27-11.18)
【参考】
- 佐谷和彦『佐谷画廊の三〇年』(みすず書房、2007)
https://www.msz.co.jp/book/detail/07250.html#more-a1