菅原明朗評論集『マエストロの肖像』には、興味深い表が載っていました。菅原の作曲した作品と、雑誌等に掲載した著述の数を、10年ごとにまとめたものです。全体としては1930年代の業績が多いですが、音楽作品の数は1930年代前後に匹敵する量を、晩年に作曲しているのがわかります。菅原が初めて渡欧したのが1967年ですので、それ以降の作品がとても多いのです。
年代 | 作品 | 著述 | 合計 |
---|---|---|---|
1910年代 | 8 | 14 | 22 |
1920年代 | 43 | 75 | 118 |
1930年代 | 60 | 216 | 276 |
1940年代 | 27 | 37 | 64 |
1950年代 | 22 | 95 | 117 |
1960年代 | 23 | 64 | 87 |
1970年代 | 57 | 25 | 82 |
1980年代 | 60 | 7 | 67 |
総数 | 300 | 533 | 833 |
出典:「菅原明朗とその時代(2)」 / 松下鈞(『マエストロの肖像:菅原明朗評論集』p167) http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20151221/1450675253