ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

権藤敦子『高野辰之と唱歌の時代』

 広島大学大学院教育学研究科教授の権藤敦子さんから、高野辰之(たかの・たつゆき、1876-1947)に関する研究書をご寄贈いただきました。高野は国文学を学んだ後に東京音楽学校に務め、「故郷」「春よ来い」「おぼろ月夜」などの唱歌の作詞をてがけたといわれています。本書の目的として序論には「音楽教育史研究の視点から高野辰之の音楽観を検証し、日本の音楽に対する高野の視座の独自性とその意義を明らかにする」とありました。なお本書は2013年に東京藝術大学に提出、受理された博士学位論文に加筆・修正し出版したものだそうです。

高野辰之と唱歌の時代 : 日本の音楽文化と教育の接点をもとめて / 権藤敦子
東京堂出版, 2015)iv, 519p
目次(章まで):
口絵…(i)
図表・譜例一覧…5
凡例…8
序論…11
第1部 高野辰之の業績とその背景…31
第1章 高野辰之像の再検討…34
第2章 国語・国文学とのかかわり…86
第3章 音楽とのかかわり…126
第2部 高野辰之の邦楽観…205
第4章 明治後期から昭和初期の音楽状況…211
第5章 邦楽観の形成…257
第6章 邦楽における演歌の位置づけ…284
第7章 高野辰之の民謡観…306
第3部 高野辰之における日本の音楽と教育との接点…335
第8章 唱歌教育期におけるわらべうたの位置づけ…338
第9章 唱歌教育への批判…412
第10章 音楽文化の将来への言及…435
結論…452
参考文献…469
高野辰之年譜…491
あとがき…508

参考リンク