昨日は「セレナーデ」(1963年)、「交響曲第2番」(1960年)、そして「スケルツォ」(1939年)の3曲を練習しました。最後にやったスケルツォが一番若い時の作品、安部幸明28歳です。単なるAllegroでなくVivaceの指定で音楽が疾走していきました。中間部Trioはチェロと木管がゆったりとからみ合います。中根先生のトレーニングは音楽のツボがとてもわかりやすく、それぞれの曲想があざやかにうかびあがってきました。終わって思わず隣のViolistと顔を見合わせ「いい曲ねえ」とにっこり。東京音楽学校でプリングスハイムの薫陶を受けた作曲者が、瑞々しい感覚で五線に向かっていた姿が目に浮かびます。スコアの表紙に書かれたドイツ語の曲名とサインにも若さが溢れているようです。