ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

楽譜を作る楽しみ

 いよいよ26回演奏会のシーズンが始まりました。昨日は演奏に使うパート譜をみなで作成しました。元の譜面は日本近代音楽館所蔵のもので、その複写を手続きにしたがって入手し、演奏用に複製したものです。弦楽器はパートの人数分必要なので、大量のコピーを作成して製本作業をやりました。
 ニッポニカの製本の手順は次の通りです。文字だけ読むとわかりにくいですが、複雑な方法ではありません。

  1. 1パート分の楽譜をページ順に丁合する
  2. 上下の辺の真ん中をクリップで止める
  3. 小口側(右側)の裏になる部分を2枚ずつ糊付する
  4. のど側(左側)の裏になる部分を2枚ずつ幅の細い紙テープで止める
  5. のど側の紙テープを糊付する
  6. のど側の全体を幅広の紙テープで止める
  7. ニッポニカのハンコを押す

 人によっては3番目と4番以降を逆にやっています。そのほか細かいところは若干人によりバリエーションがありますが、基本的にこのやり方で設立演奏会の時から作ってきました。世の中にはいろいろな製本手法があるようですが、私たちはこれが最も使いやすいと思っています。
 その昔は楽譜ソフトやコピー機などなかったですから、新作ができると写譜屋さんがパートの人数分手書きで譜面を作っていたのでした。現在は楽譜ソフトの入力譜が多いですが、手書きの味わいは捨てがたいものがあります。今回も4曲中3曲は手書きのパート譜です。
 昨日は練習と同じくらいの時間を集中して製本作業にのぞみ、予定より多く2曲半ほどすすみました。打上げのビールの美味しかったこと!