ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

古澤淑子とパリ・コンセルヴァトワール

 古澤淑子はパリ・コンセルヴァトワールで数多くの音楽家に出会いました。チェロのモーリス・ジャンドロン、歌手のジェラール・スゼー、ジャック・ジャンセン。そして音楽教師ナディア・ブーランジェ。

 毎週水曜は作曲家、ナディア・ブーランジェのサロンへ。当時、著名な作曲家や演奏家は自宅を解放したり、小ホールを借りて個人レッスンや公開レッスンを開いていた。 
 作曲家であり作曲指導・コーラス指導でもすぐれていたこの先生に、淑子は歌唱指導を受けている。

出典:星谷とよみ『夢のあとで:フランス歌曲の珠玉 古澤淑子伝』(文園社、1993)p96-97

 ナディア・ブーランジェは1921年からパリで教えていましたので、荻野綾子ももしかしたらどこかで出会っていたかもしれません。
 淑子はまた同時期に留学していた草間(のちの安川)加寿子(Pf)、豊増昇(Pf)、倉田高(Vc)そして諏訪根自子(Vn)らとも交流があったそうです。
 1930年代にパリ・コンセルヴァトワールに入学を卒業した日本人ピアニストには、原智恵子がいます。荻野綾子や古澤淑子とはどこかで交流があったかもしれません。
原智恵子 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20101024/1287929256