ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

リコーダー鈴木俊哉さんの講座

 演奏会プログラムに挟み込まれたチラシの中に鈴木俊哉さんの講座案内がありました。

リコーダー現代奏法講座 31
テーマ:石井眞木作曲「東・緑・春」(1991)
演奏・実践曲:石井眞木(1936-2003)作曲「East Green Spring」(1991)
講師:鈴木俊哉
2013年8月5日(月)13:00〜14:30
会場:フィリアホール 第3練習室
参加料:3000円 テナーリコーダーをお持ちください
ご予約・お問い合わせ: info@tosiyasuzuki.com

 テーマ曲については、「雅楽古曲「酒胡子」のテーマで始まり、最後は、荒れ狂うほどに変奏されていきます。グリッサンド、ダイナミックスの大きな変化、不規則な速い跳躍、即興的なクラスターなどの奏法があります。この講座では、曲をアナリーゼし、それら各奏法を実践します。」とありました。
 眞木さんのこのタイトルの曲には、次の連なりがあります。

ピアノ曲 −北・銀・夜(冬)− 作品93(1991)
テノール・リコーダー曲 −東・緑・春− 作品94(1991)
打楽器協奏曲 −南・火・夏− 作品95(1992)
弦楽四重奏曲 −西・金・秋− 作品96(1992)


出典:石井眞木オフィシャルサイト 作品表 http://ishii.de/maki/ja/works/

 この中のピアノ曲は、マニラでの室内楽演奏会でとりあげました。プログラムの解説には、「古来、日本の伝統音楽では、<方位>と音楽の秩序とが密接な関係を保っていた。この作品のサブタイトル−北・銀・夜(冬)−、音階の盤渉調(ばんしきちょう)は、<北の方位>の換喩である。」とありました。
古楽同源・新楽共創 日本・フィリピン友好合作現代音楽祭』(演奏会プログラム)http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20130211/


盤渉調(ばんしきちょう):雅楽の六調子のひとつ。盤渉の音を主音とする音楽。