ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

ハノイのスコール

 今日は一日雨が降ったり晴れたり、まるで亜熱帯の空気だった。2008年6月に訪れたハノイの空気を思い出した。前年11月の演奏旅行で初めて降り立ったハノイは乾季だったのだが、6月の雨季はさすがに湿度が高い。オペラハウスでベトナム国交響楽団の演奏会を聴いた翌日は、ベトナム響メンバーの運転するバイクに同行の仲間と分乗し、ハノイの街を案内してもらった。生まれて初めて乗るバイク、なかなかスリリングな経験。そのうち晴れていた空が突然曇り、大粒の雨が降ってきた。スコール!!!けれど道行く人たちはすこしも慌てず、傘をさしてる人もあまり見かけない。
 ちょうど昼時だったので近くのレストランに入って雨宿りがてらランチを楽しむ。ベトナム響メンバーはだいたい英語を話すのでなんとか会話が成立したが、中には全く英語を解さない人もいた。彼はロシア語ならわかる。ベトナムの音楽家の多くはソ連に留学していたから。しかし我々はロシア語が全く分からない。それでも隣人に優しいベトナムの人たちとは身振り手振りも交えて愉快なひとときを共にすることができた。そうこうするうちにどしゃぶりの雨がいつの間にかあがり、外へでると陽が出てきて道路はあっという間に乾いてしまった。


 昨日の日経新聞文化欄に、「ハノイで育てる音楽の芽:国立楽団を指揮・監督、技術や演奏への意識高める」と題した本名徹次エストロの記事が載っていた。ベトナム響は今年の9月に来日公演があるので、またメンバーとの再会が楽しみ。

ベトナム国交響楽団演奏会
2013年9月27日(金)19時開演 東京オペラシティコンサートホール
指揮:本名徹次、ピアノ:児玉桃
プログラム
    武満 徹: 弦楽のためのレクイエム
    グェン・ティエン・ダオ: ピアノ協奏曲『コンチェルトヴィーヴォ』(世界初演
    ベートーヴェン交響曲第7番 イ長調 op.92
http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=377/

日越友好合作現代音楽祭2007(演奏会プログラム)http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20101019/1287492282

ベトナムとの出会いと図書館」http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20101022/1287752415

『ヴェトナム新時代』http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20100223/1266936913