ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

日露戦争の記念碑

 岩槻に行く用事があり時間が空いたので、近くの久伊豆神社に寄ってみました。うっそうとした参道の奥に立派な社殿がありました。お参りした帰りに、参道の途中にある日露戦争記念碑の写真を撮りました。4〜5メートルはある立派な碑で、「日露戦役記念碑」という大きな文字の左に、陸軍大将伯爵寺内正毅が書いたと彫られていました。裏側にはおそらく岩槻から出征した人と思われる名前がびっしり彫られていましたが、木々が周り中に茂っていて詳しくは読めませんでした。隣に小ぶりの碑があり、「大正三年〓〓戦役記念碑」と彫られていました。こちらは日本も参戦した第一次大戦の碑です。地域の記憶が神社の石碑に残ることを知ってから、いろいろな神社の碑を興味深くながめています。
 日露戦争に勝った日本は朝鮮半島を得、遼東半島の大連から北へ延びる南満州鉄道(満鉄)の経営を始めます。日露戦争は1904年から翌年まで、第一次大戦は1914年から1918年まで。1904年から1914年までに生まれた日本の作曲家をざっとあげると、橋本國彦、平尾貴四男、深井史郎、松平頼則渡辺浦人、安部幸明、尾高尚忠、山田和男、高田三郎伊福部昭小山清茂早坂文雄。作曲家たちの記憶の中に、そうした日本の光景が色濃く刻まれていることと思います。

久伊豆神社 http://www.hisaizu.jp/

■『王道楽土の交響楽』目次一覧 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20100509/1273375074

■『南満州鉄道株式会社二十年略史』 http://d.hatena.ne.jp/tobira/20101026/1288058340