月曜の朝は駅で朝日新聞を買って朝日俳壇を読むのが楽しみです。好きな選者は長谷川櫂や金子兜太など。今日は紙面の真ん中にある「うたをよむ」というコラムが目に留まりました。水原秋櫻子の孫の徳田千鶴子著「自分の信ずる句を」と題した一文で、祖父と高浜虚子とのやりとりが紹介されていました。秋櫻子は「清濁あわせのまないと大成しないよ」という虚子に「濁をのむなら大をなさなくてよい」と応えたそうです。二人の人柄がよくわかります。
虚子の息子の池内友次郎は作曲家としてまた教師として多くの弟子を育てていますが、父親の気質はどこまで受け継いでいたのかなといつも思います。『日本の作曲家』(日外アソシエーツ、2008)には門下生として、小倉朗、別宮貞雄、松村禎三、三善晃など何人もあげられています。またパリ留学時代にはピアニスト原智恵子と同窓であったことを『原智恵子 伝説のピアニスト』で読みました。それ以来いろいろ気になっています。
原智恵子 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20101101/1288608894
原智恵子とガスパール・カサド http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20101101/1288608894