山田一雄先生が東京音楽学校在学中の1933年から1991年に亡くなられるまでの演奏記録です。収録内容は年月日順に、作曲者名、曲名、演奏者等で、放送も含みます。作られたのは兵庫県在住の山田一雄ファンである折田義正さん。1935年生まれの折田さんは高校生の時に山田先生の演奏に初めて接し、以来医学生そして医師としてのお仕事のかたわら、山田先生の関西での公演を中心に数多くの演奏を聴いてこられました。ご自身で聴かれたものだけでなく、多くの資料を基に先生の演奏記録をまとめられています。参考文献として挙げられた資料は実に57点にのぼります。この記録作成の経緯や先生の思い出を綴られた文章も収められています。見返しには先生からの年賀状などのお手紙を載せてくださっています。
山田一雄演奏記録 / 折田義正編
大阪 : 中谷印刷紙工, 2009
174p ; 31cm
内容:
序
本記録作成の方針・参考資料・記載方法等について … 1
1 参考文献
2 記載の方式
3 本記録の不備・欠損している部分及び追加・訂正を要する部分
山田一雄演奏記録(1933-1991) … 7
この記録を編集して … 150
山田先生の思い出 … 156
1)大阪放送交響楽団での出会い
2)放送と他の交響楽団を通して
3)先生の不遇時代
4)先生の復活の兆し
5)京都市響音楽監督時代
6)京都市響音楽監督辞任後
NHK響
東京フィル
東京交響楽団
日フィル
読響
東京都響
新日フィル
新星日響
新響
名古屋フィル
京都市響
大阪フィル
関西フィル
大阪センチュリー響
7)先生の鋭い感性と思考力
「演奏記録」の内容は、今回の演奏会プログラム冊子編集にもずいぶん参考にさせていただきました。この本は私家版として作成されましたが、若干の余部をニッポニカの30日の演奏会場でご来場の皆様に実費で頒けてくださることになりました。ぜひご覧になっていただきたいと存じます。