交響組曲『呪縛』を初めて練習しました。もともとはバレエ音楽『呪縛(印度)』という曲で、全曲の中から4つの部分を抜粋し、順番を入れ替えて構成されています。「印度」というだけあって、第1楽章にはインド風の(気がする)旋律も垣間見えます。途中で柴山先生が「ここは『火の鳥』ですね」とひと言。なるほどストラビンスキーの旋律(カスチェイの踊りか)がちらほら聴こえてきました。そういえば『火の鳥』を日本人で最初に指揮したのは山田一雄先生でした★。ところで同じ題名の『火の鳥』を画いた手塚治虫は『ブッダ』も画いていますが、インドに行ったことがあるのでしょうか。(映画『ブッダ』は上映中だから見にいこうと思ってます。)
第3楽章はビオラは「休ミ」と書かれていてお休み。「ミ」の字が最初は読めなくてこれは何だとしばしヒソヒソ話。弦楽器で休みはビオラだけなのはなぜでしょう……
この曲は1940年の貝谷バレエ団公演で初演されていますが、スコアの最後に「3月23日1940、舞台稽古の朝」と山田先生の字で記載されています(写真)。「そんなぎりぎりじゃパート譜作るの大変だったろうなあ」と柴山先生のつぶやきでした。
★詳細は下記の通り
日本交響楽団(現N響)264回定期
1945年3月14,16,17日 日比谷公会堂
指揮:山田和男
曲目:田園曲 / 尾崎宗吉
交響曲第4番 / チャイコフスキー
バレエ組曲『火の鳥』 / ストラビンスキー