ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

山田一雄指揮『さすらう若人の歌』(演奏会プログラム)

 新響マーラーシリーズ最後の演奏会プログラム。マーラーさすらう若人の歌』の日本初演は1927年N響17回定期で近衛秀麿指揮(独唱:内田栄一)でした。山田先生は1951年のN響325回定期(独唱:中山悌一)で振られています。

◆書誌データ

交響楽団第120回演奏会:マーラーシリーズ11
 新交響楽団, 1988.7.31
 [20]p ; 26cm
 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 1988年7月31日(日)14:00開演・サントリーホール(東京・港区) ; 曲目:
 グスタフ・マーラー作曲
  交響曲第9番ニ長調第4楽章アダージョ(1909)
  さすらう若人の歌(1884)
  交響曲第1番ニ長調(1888)

 出演: 山田一雄(指揮) ; 伊原直子(Alt) ; 新交響楽団(管弦楽) ; 主催: 新交響楽団
 内容: マーラーシリーズの記録
    橋谷幸男君のこと / 桜井哲雄
    打楽器セッティング図鑑《マーラー編》 / 上原誠
    他

 プログラム最初のアダージョは、マーラーシリーズの連続開催に尽力し、シリーズ完結をまたずにこの年の4月に早世したコントラバス奏者・橋谷氏に捧げたものです。
 『さすらう若人』の歌の各楽章タイトルは次の通り。マーラー24歳頃のこの作品を、若き日の山田先生もきっとドイツ語で口ずさんでおられたことと思います。

さすらう若人の歌 Lieder eines fahrenden Gesellen
1.恋人の婚礼のとき Wenn mein Schatz Hochzeit macht
2.けさ野辺を歩けば Ging heut' morgens ueber Feld
3.私の胸の中には燃える剣が Ich hab' ein gluehend Messer in meiner Brust
4.恋人の青い眼 Die zwei blauen Augen von meinem Schatz