ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

山田一雄と貝谷八百子

 山田一雄『一音百態』本文には、帝国劇場で1946年に行われたバレエ『白鳥の湖・全四幕』日本初演を指揮した際のことが、次のように書かれていました。

 バレエ音楽といえば、わたしはその指揮も作曲も戦前に手掛けている。なかでも、この東京バレエ団による『白鳥の湖』で主役のオデット姫を踊る貝谷八百子さんとは、彼女がが十八歳の時に東京の歌舞伎座で大デビュー公演を催した際に、わたしがその指揮と作曲をして以来の、久し振りの顔合わせ。デビュー公演以降も、彼女の新作発表会で、何回か続けて振っている。(p185-186)

 1938年の歌舞伎座でのデビュー公演の時に山田先生が作曲したのは、『バレエ(舞踊曲)「白夜」』という作品でした。その2年後の公演で発表されたのが『呪縛』でした。山田先生の作品表には1943年の『バレー「バリ島の月」』も貝谷八百子新作発表会で指揮・初演、となっています。これら3作品は貝谷バレエ團のレパートリーに掲載されています。
貝谷八百子記念 貝谷バレエ團>Ballet>レパートリーhttp://www.kaitani-ballet.com/Kaitani_Ballet/repa.html

 なにか記録はないかと思ってNHKアーカイブスを「山田和男」で検索したところ、次の番組がヒットしました。主な出演者は貝谷八百子、山田和男、石井好子、尾崎宏次、となっていました。

NHKアーカイブス
婦人の時間 この人この道 貝谷八百子
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200996403120130010/