ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-05-28の練習日記

 8/7の奏楽堂でやる芥川也寸志『交響三章』を練習しました。出だしからクラリネットの軽快なメロディーが、木管楽器につぎつぎとバトンタッチされていきます。「途中で止まらないで、若いエネルギーが止まれずにどんどん行くように。」と柴山先生。芥川先生23歳の作品ですから、エネルギーがほとばしっています。新しく作成された貸し譜を使っているのですが、何回も演奏しているのでほんの数箇所のちょっとした譜面のまちがいにすぐ気がつきます。入力譜にしろ手書き譜にしろ、人間のやることですので間違いはつきもの。きちんと訂正して次代に伝えねばと思います。
 10/30の演奏会でやる山田和男『若者のうたへる歌』も初めて練習しました。こちらは山田先生25歳の作品で、やはり若さのエネルギーがあふれています。ドイツ語で書かれた表情記号(写真)はまるでマーラーの作品を見ているよう。タイトルからして『さすらう若人の歌』とか『亡き子を偲ぶ歌』とかを連想させます。音楽はワーグナーとかドビュッシーとかいろいろ影響があるようですが、これからの練習が楽しみです。