ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

日本の交響作品撰集 1927-1946(演奏会プログラム)

 山田和男『交響的木曾』をニッポニカが演奏したのは2008年、選りすぐりの個性豊かな6曲を取り上げた演奏会でした。深井史郎『ジャワの唄声』は、文字通りジャワに取材した音楽と深井の親しんでいたフランス音楽のるつぼのような曲です。橋本國彦『感傷的諧謔』はニッポニカ設立演奏会で最初に演奏した忘れがたい小品で、このように洗練された作品が1928年(昭和3)に存在したのでした。そしてなんといっても『交響的木曾』の豊かな響き。山田和男(一雄)はこの曲を作曲した1939年(昭和14)ころから指揮を手がけるようになりました。

◆書誌データ

日本の交響作品撰集 1927-1946 : オーケストラ・ニッポニカ第13回演奏会
 オーケストラ・ニッポニカ, 2008.4.6
 14p ; 30cm
 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2008年4月6日(日)14時30分開演・紀尾井ホール(東京・千代田区) ; 曲目:
  交響詩曲「梯梧の花咲く琉球」(1946) / 金井喜久子
  古代讃歌(1935) / 平尾貴四男
  交響的映像「ジャワの唄声」(1942) / 深井史郎
  南部子守唄を主題とするピアノとオルケストルの為の変奏曲(1939) / 松平頼則
  感傷的諧謔(1928) / 橋本國彦
  交響的「木曾」(1939) / 山田和男
 出演: 本名徹次(指揮), 渡辺達(ピアノ), オーケストラ・ニッポニカ(管弦楽) ; 主催: オーケストラ・ニッポニカ ; 協力: 日本近代音楽館, 金井弘志, 深井李々子, 山田御秩子
 内容: プログラムノート / 奥平一 ; 6人の作曲家の略年譜とおもな作品 ; オーケストラ・ニッポニカ 5年間の演奏記録 (2003年2月〜2008年4月) ; 出演者名簿他