ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

コクトーの映画『オルフェ』

『新響と30年』のプログラムをみていたら、なんとコクトーの映画と『ヒロシマのオルフェ』について書かれた、「東京新聞」1985年9月20日の記事を見つけました。この映画はかなりよく知られていたのでしょうか。

芥川也寸志さん作曲のオペラ「ヒロシマのオルフェ」が、モスクワの音楽劇場の正式レパートリーに採用された。[中略]▼フランスの詩人コクトーの映画で名高いオルフェは、亡くなった妻を死の国まで追ったギリシャ神話のオルフェウスを素材にし、死と生の境は鏡だった。▼芥川さんの舞台にも大きな鏡が使われる。ヒロシマ被爆、絶望した青年が、死の国の使者の娘と恋になり、鏡を通してみえる未来に、ケロイドの手術を受ける決心をする…[後略]

出典:新響と30年 : 芥川也寸志 : 新交響楽団113回演奏会(新交響楽団、1986、p[10])