『月』のスコアおよび放送台本は日本近代音楽館に所蔵されていましたので、複写を取り寄せることができました。しかしながら演奏用のパート譜は八方探したものの所在を確認できませんでした。そこでこれまでと同様に、スコアからパート譜を書き起こす作業を行いました。
ニッポニカのメンバーの多くは設立演奏会以来、数々の写譜作業を行っています。最初は手書きの人が多かったのですが、最近は楽譜入力ソフトによって作成する人が主流になりました。今回もパートごとに担当を決め、12月5日の初回練習までにパート譜がほとんど揃いました。
それでも練習を進めていくとパート譜の間違いを発見することもままありますので、ひとつひとつ確認しながら修正を行っています。指揮者と対話しながら写譜作業を完成させていくことは、音楽創りの原点を味わう楽しみでもあります。
