ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

古関裕而年譜その2:1931-1945

古関裕而(1909-1989)の年譜、戦時中は軍歌をいろいろ作曲しました。西暦(和暦)年齢:ことがら 1931(昭和6)22:妻の金子、帝国音楽学校入学。世田谷代田へ転居。「紺碧の空」「福島行進曲」「福島小夜曲」レコード発売。藤山一郎と出会う。 1932(昭和7…

古関裕而年譜その1:1909-1930

古関裕而(1909-1989)の年譜、東京にでてくるまでです。西暦(和暦)年齢:ことがら 1909(明治42)0:8/11福島県福島市に生まれる。本名勇治。 1916(大正5)7:福島県師範附属小学校入学。 1918(大正7)9:卓上ピアノを買ってもらう。3年からの担任遠藤…

1964年10月のN響演奏会

片山杜秀さんのNHK-FM「クラシックの迷宮」、ニッポニカ第37回演奏会の曲目が2曲も取り上げられます。その入野作品、三善作品、そして武満徹「テクスチュアズ」は、1964年10月に4回にわたって開催された「オリンピック東京大会協賛芸術展示 NHK交響楽団特別…

作曲家・古関裕而のバック音楽集

片山杜秀さんの「クラシックの迷宮」で古関裕而が取り上げられました。「バック音楽」とは、放送と放送の間に流される音楽です。3月28日土曜 NHKFM 午後9時05分~ 午後10時05分 ▽作曲家・古関裕而のバック音楽集~NHKアーカイブスから~ 楽曲 「スポー…

ニッポニカ第37回演奏会「1964年前後・東京オリンピックの時代」

第37回演奏会オーケストラ・ニッポニカ第37回演奏会 1964年前後・東京オリンピックの時代 2020年6月21日(日)14:30開演 紀尾井ホール(延期になりました) 2021年3月21日(日)14:30開演 紀尾井ホール 古関裕而:オリンピックマーチ (1963)管弦楽原典版 入…

ニッポニカ第36回演奏会プログラム

ニッポニカ第36回プログラム 第36回演奏会のプログラム冊子の内容です。 日本バレエ・舞踊史における1950年 : オーケストラ・ニッポニカ第36回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2020.2.23 15p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2020年2月23日…

ペトルーシュカ日本初演プログラム

ペトルーシュカ日本初演プログラム ディアギレフのバレエ・リュスが1911年に初演した『ペトルーシュカ』は、1944年に上海バレエ・リュスで東洋初演されました。ペトルーシュカを踊ったのは小牧正英。彼は1946年に帰国後小牧バレエ団を立ち上げ、1950年に『ペ…

芳賀直子『バレエ・リュス その魅力の全て』

芳賀直子『バレエ・リュス その魅力のすべて』 1909年から1929年まで存在した「バレエ・リュス」について、全体像と個々の作品、関わった人々、解散後の歩み、など多面的なアプローチで紹介した著作。ディアギレフの誕生からバレエ・リュス解散までの詳細な…

『魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展』図録

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」図録 2014年に国立新美術館で開催された、バレエ・リュスのコスチューム展の図録。1909年から1929年まで活動したバレエ・リュスでは、上演した演目のコスチュームを大量に所蔵していた。解散した後そのコスチューム…

大田黒元雄『露西亜舞踊』(1917年版)

ディアギレフが主宰したバレエ・リュスの概要を紹介した、大田黒元雄(1893-1979)の最初の著作。特定の劇場に所属しない舞踊団である「バレエ・リュス Ballets russes」は、当時の日本では直訳の「露西亜舞踊」と呼ばれていたと考えられる。大田黒は1912年…

大田黒元雄『露西亜舞踊』(1926年版)

ディアギレフが主宰したバレエ・リュスの概要を紹介した、大田黒元雄(1893-1979)の著作。書名の「露西亜舞踊」は普通名詞でなく、「バレエ・リュス」そのものを指している。バレエ・リュスは1909年から1929年まで、パリを中心に公演を重ねたバレエ団だが、…

井口淳子『亡命者たちの上海楽壇』

井上淳子『亡命者たちの上海楽壇』 上海に設置された外国人居留地である上海租界には、1920年代ごろからロシア革命を逃れた白系ロシア人やユダヤ人が大勢住みつき、欧米の最先端の芸術文化が紹介されていた。その実態は長らく謎に包まれていたが、この本の著…

藤野幸雄『春の祭典:ロシア・バレー団の人々』

藤野幸雄『春の祭典:ロシア・バレー団の人々』 1909年興行主ジァーギレフ(ディアギレフ)によって始められ、1929年の彼の死によって解散したロシア・バレー団(バレエ・リュス)の足跡を、関わった複数の人々の伝記によって浮かび上がらせた書籍。前史とし…

NHK-FM「芥川也寸志が指揮した日本の管弦楽曲集」

先日NHK-FMで、芥川也寸志が新交響楽団ほかを指揮した「日本の管弦楽集」が放送されました。内容は次の通りです。 NHK-FM 名演奏ライブラリー ▽没後30年 芥川也寸志が指揮した日本の管弦楽曲集 2019年12月22日(日) 午前9:00~午前10:55(115分) 解説:満津…

「オリンピックと音楽」

日本近代音楽館レクチャーコンサート「オリンピックと音楽」 日本近代音楽館のレクチャーコンサートシリーズ、第8回は「オリンピックと音楽」でした。戦前のオリンピックではスポーツだけでなく「芸術競技」があり、日本からも参加していたこと、1964年東京…

「四人組とその仲間たち」コンサート2019

四人組とその仲間たち2019 全音楽譜出版社主催のコンサートに行きました。チラシと反対の曲順で、まずは天上の声に魅せられた薮田作品。一転して地上の喧騒の中で描かれる世界各地の音の風景を味わった、2本のサキソフォンによる金子作品。硬質なフルートか…

小牧正英『ペトルウシュカの独白』

小牧正英『ペトルウシュカの独白』 バレエ・ダンサー小牧正英の最初の自伝。岩手県の岩谷堂での幼少期、1933年21歳で画家を志しパリに向けてシベリア鉄道に乗ったが失敗し、ハルピンでバレエ学校に通ったこと、1940年上海のバレエ・ルッスに入ったいきさつ、…

小牧正英『バレエと私の戦後史』

小牧正英『バレエと私の戦後史』 バレエ『ペトルーシュカ』を1950年に日本初演したバレエ・ダンサー、小牧正英の自伝『バレエと私の戦後史』の目次をあげておきます。この本には、小牧が上海で敗戦を迎え、帰国後日本でバレエ公演を重ねた足跡が語られていま…

ニッポニカ第36回演奏会「日本バレエ・舞踊史の1950年」

ニッポニカ第36回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ第36回演奏会 日本バレエ・舞踊史における1950年 2020年2月23日(日)14:30開演 紀尾井ホール 伊福部昭=今井重幸 構成・編曲:オーケストラの為の交響的舞踊組曲「プロメテの火」(1950/2009)【組曲版世界…

深井史郎『パロディ的な四楽章』を聴く

クラシックの迷宮2019年9月28日片山杜秀さんのNHKFM「クラシックの迷宮」で、深井史郎の『パロディ的な四楽章』(1936)がとりあげられました。もともと『五つのパロディ』として1933年に作曲されたものの改作ですが、放送ではこの改作について、1936年に来…

芥川作曲賞の選考演奏会

第29回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会プログラムサントリーホールへ芥川作曲賞(今年から芥川也寸志サントリー作曲賞)の選考演奏会を聴きに行きました。87曲の候補作から選ばれた3曲とのことですが、どの曲もなかなか力作で楽しめました。また管弦楽…

すみだ音楽祭2019:すみだ少年少女合唱団&Chor June

すみだ音楽祭2019 すみだ少年少女合唱団&Chor Juneすみだ少年少女合唱団&Chor Juneのステージに、今年もニッポニカが伴奏で出演します。 ■すみだ音楽祭2019 ~向こう三軒両どなり、あなたの隣の音楽家~ すみだ少年少女合唱団&Chor June https://www.trip…

タンスマン作曲ピアノ作品一覧

タンスマン協会サイトに掲載されている、音楽学者Gérald Hugon氏編纂の詳細な作品目録の「ピアノ作品」から作成。オリジナルの一覧はタイトルABC順なので、作曲年順に並べ替え、タイトル日本語訳を追加した。備考欄の★印は管弦楽版がある作品。オリジナルに…

タンスマン『古い様式の組曲』

第35回演奏会では松平頼則『ピアノと管弦楽のための主題と変奏』のソロを弾かれた秋山友貴さんが、アンコールにタンスマンの『古い様式の組曲』から第2曲『サラバンド』を演奏されました。典雅な響きに会場の全員が耳を傾けたものです。 タンスマン協会のサ…

タンスマンの世界演奏旅行

Tansman 「Le Tour du monde en miniature (1933)」1933年に来日したタンスマンは、世界をめぐる演奏旅行の途中でした。全体の旅程を知りたいと思いましたが、資料が見つかりませんでした。ところが今日タンスマン協会サイトの作品目録を眺めていたところ、…

ニッポニカ第35回演奏会プログラム

ニッポニカ第35回演奏会プログラム 第35回演奏会のプログラム冊子の内容です。 タンスマンへの感謝と抉別 : オーケストラ・ニッポニカ第35回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2019.7.21 15p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2019年7月21日(…

タンスマンが観た歌舞伎

1933年に来日したタンスマンは、歌舞伎座で観劇をしています。この時期の歌舞伎座の演目は下記の通りです。 歌舞伎座 昭和8年(1933)3月1日~25日 尾上菊五郎・中村吉右衛門両座合同大歌舞伎 午後4時開演 初日、2日目午後3時開演 一番目『時今也桔梗旗揚』…

現代世界音楽家叢書

タンスマンが来日した1933年に、『現代世界音楽家叢書』が刊行されています。 第4巻がタンスマンで、全体は下記のとおりです。各巻は50ページほどの小冊子ですが、イタリア(レスピーギ、カッセラ、マリピエロ)、オーストリア(シェーンベルク)、ロシア(…

タンスマン歓迎レセプション

1933年アレクサンドル・タンスマンの来日中、3月22日午後6時から新興作曲家連盟主催の歓迎レセプションが開かれました。新興作曲家連盟とは、作曲家箕作秋吉と小松平五郎の呼び掛けに応じて1930年に結成された作曲家グループで、現在の日本現代音楽協会の前…

タンスマン来日公演の内容

作曲家・ピアニストのアレクサンドル・タンスマン(1897-1986)は1933年3月に来日した際、3回の演奏会などで自作をピアノで演奏しています。そのプログラムは下記のとおりです。 ■アレキサンダア・タンスマン演奏会 [1] 1933年3月19日(日)午後7時 仁壽講…