ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

演奏家

竜笛の西川浩平さんと鼻笛

石井眞木『祇王』の横笛ソロを吹いてくださった西川浩平さんに、マニラは初めてですかとうかがったところ、「40年前にジュニアフィルのフルートとしてきたことがあります。今回と同じCCPで演奏しました」とのお話にびっくり。CCPの建物はそんな前からあった…

CCPプレジデントRaul Sunico氏のプロフィル

昨日のコンサートのプログラムに掲載されていたSunico氏のプロフィルを転載します。昨日はモーツアルトのピアノ協奏曲第24番のソリストをつとめられ、豊かな音楽を聴かせてくださいました。 ラウル スニコ Raul Sunico, piano soloist フィリピンを代表する…

『日本を愛したユダヤ人ピアニスト レオ・シロタ』目次

年末に憲法起草に関わったベアテ・シロタ・ゴードンさん(1923-2012)の訃報に接し、父上のレオ・シロタ氏(1885-1965)についての本を書棚から取り出してきました。目次を載せておきます。あとがきによると、「ベアテ・シロタ・ゴードン氏は史料を提供して…

山田英津子さんコンサート

よこはまマリンコンサートで山田英津子さんの歌を聴いて来ました。山田和男作曲『もう直き春になるだろう』『市場帰り』。みなとみらいホールの大きな空間を伸びやかなソプラノが満たし、リリカルな表現が作品に込められた心情を的確に聴衆に伝えていました…

大賀典雄氏お別れの会

去る4月23日に81歳で亡くなられたソニー相談役大賀典雄氏のお別れ会が、昨6月23日に東京文化会館にて開催された。参列した家人が持ち帰った式次第とCDの内容は次の通り。CDには大賀氏がバリトンソロを歌ったフォーレのレクイエムと、マーラーの交響曲8番が入…

山下洋輔と紙恭輔、あるいは音楽家の交遊

今月の日本経済新聞「私の履歴書」はジャズピアニストの山下洋輔さん。昨日(6/5)の記事の中に、「日本のジャズや映画音楽の開拓者の紙恭輔さん」の名前が登場しました。直接会ったのではないようですが、紙恭輔の名前が当時とどろいていたことは伝わってき…

コダーイ弦楽四重奏団のベートーヴェン

縁あってコダーイ弦楽四重奏団のコンサートを聴きました。ハイドンとシューマンとベートーヴェンで、どれもよかったですが特にベートーヴェンのラズモフスキー第3番が聴き応えありました。出だしの不気味な和音からして宙にほうりだされたような気分になりま…

ヴィオリスト今井信子さんの記事

今日の日本経済新聞文化欄は、『ヴィオラこんなに「独奏」的:地味でも個性豊かな楽器、祭典続けて20年』と題した、ヴィオラ奏者今井信子さんの記事でした。今井さんは1991年から「ヴィオラスペース」という音楽祭を続けていて、今年は20回目になります。 第…

311の仙台フィル

本日(3/22)の日経新聞文化欄は、指揮者山下一史氏の「音楽の出番を待つ」という記事でした。 あの日、仙台フィルのメンバーとともに地震に遭った。 11日は午後7時から仙台市青葉区の青年文化センターで演奏会の予定だった。最終リハーサルの開始時刻14分…

日経文化欄に田中信昭さん

本日(3/16)の日本経済新聞最終面文化欄は、合唱指揮者の田中信昭さんでした。「プロ合唱団、率い55年:東京芸大声楽科の仲間と創立、新作にも尽力」というタイトルで、1956年の創設以来の歩みを書かれています。創立時の目標は3つ、楽しい演奏会をするこ…

『御木本澄子 幸せの旋律』

『原智恵子 伝説のピアニスト』の著者石川康子さんの別の著作に『御木本澄子 幸せの旋律:真珠とピアノに翔けた女性』があることを知り、早速入手して読みました。目次が掲載されているWebcatPlusのデータはこちら、本のカバーに掲載された御木本澄子さんの…

ピアニスト小倉末子

月曜日(12/6)の日本経済新聞文化欄は、「国際的ピアニストの先駆:100年前に活動、小倉末子の足跡をたどる」という記事でした。小倉末子(おぐら・すえこ、1891-1944)は神戸女学院出身でベルリンに留学、その後米国で演奏と教育に携わり、帰国後日本でも…

佐藤久成さんが日経文化欄に

本日11月22日の日本経済新聞朝刊文化欄に、バイオリニスト佐藤久成(さとう・ひさや)さんが載っていました。タイトルは「よみがえれ埋もれた名曲:欧州の絶版楽譜、集め歩きバイオリン演奏」で、1994年から2003年の欧州滞在中にダンボール300箱の楽譜を集め…

舘野泉

『ひまわりの海』を読み終わりました。闘病生活と復帰については断片的にニュースで聴いていましたが、長くて深い物語があったことを知りました。またフィンランドでの音楽祭に参加した音楽家の中に、本名マエストロやヴァイオリンの高木和弘さんの名前もあ…

舘野泉と伊福部昭

11月10日の舘野泉ピアノリサイタルに行こうと思ったので、以前友人が貸してくれてそのままになっていた舘野泉『ひまわりの海』(求龍堂、2004)を読み始めました。最初からひまわり畑に覆われたセヴラックの世界が描かれ、あっというまに引き込まれてしまい…

ピアニストRaulさん

昨日は国際交流基金の招きで来日中の、フィリピン文化センター総裁Raul Morales Sunicoさんとの交流会に行きました。Raulさんはフィリピン大学音楽科からジュリアード音楽院で学び、ピアニストとしても活躍されています。昨日は会場にあったスタインウェイで…

原智恵子とガスパール・カサド

『原智恵子 伝説のピアニスト』(石川康子著 KKベストセラーズ、2001)を読み終わりました。原智恵子(1914-2001)というピアニストと、彼女と1959年に結婚したチェリストのガスバール・カサド(Gaspar Cassado, 1897-1966)について、カサド没後に智恵子が…

アーノンクールの演奏会

現在来日中のアーノンクールのサイトをみてみたら、ツアー日程も載っていました。10月24日から11月3日まで6回のコンサートがあるのですね。職場の相棒は全部のチケットを入手して今日も通っていました。Nikolaus Harnoncourt > Termine http://www.harnoncou…

原智恵子

今日は一橋大学兼松講堂(写真)で国立シンフォニカーの創立記念コンサートを聴きました。ピアノ協奏曲のアンコールで、ショパンの「英雄ポロネーズ」が演奏されましたが、この曲は1944年10月の学徒動員出陣式で、学生のためにピアニスト原智恵子が演奏した…